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Posted by ミリタリーブログ at

2013年04月09日

ベルトの手入れの仕方


 諸事情により、久しぶりの更新となってしまいました。
残念ながら今回は写真はないのですが、40年版のライベルトより兵用ベルトの手入れの仕方について触れていこうと思います。

 実物のベルトを見ると、黒い部分(付ける際は表側で、革は裏革が用いられている)が、まるで革の表側のようにツルツルになるまで使い込まれているのですが(自分の所有しているものの例なので、個体差があると思われますが)、
実際にイベントなどでこれらの実物を使うのは少々怖いかと思われます。汗や水分をすってしまうと、ブチッって切れてしまう危険性もありますから。

 では、レプリカのベルトを使いましょう!というように考えても、市販のもので良いと思われるものであっても、黒い部分は裏革特有のケバ立ちのようなものがあって、そのままでは非常に使いにくいかと思います。
そこで実際のところ、当時の兵隊たちはどのように手入れをしていたのか、ということをライベルトの内容を元に説明していきます。


 まず、革の手入れということで最初に出てくるのがミンクオイルかと思います。
ベルトに塗りこむことで、革がなめらかになるのではないかと。
しかしながら、ケバ立ちそのものまでは無くすことは出来ません。できたとしても、ものすごく長いあいだ、手入れと使用を繰り返すことになるでしょう。

 そこで、必要になってくるのがワインの栓などに用いられるコルクです。
以下はライベルトからの抜粋です。

「革製装備の良い手入れは、革のケバ立ちをコルクで滑らかにし、布でミンクオイルを表面に塗り込み、ウールの布で乾拭きすることである。」1940年版ライベルト p.77 参照

 まず、コルクで革をなめらかにする際は、上下左右に直線的にコルクを動かします。ベルトを横に置いた状態で、ベルトと垂直・並行にと言えばわかり易いでしょうか。

 次に、ミンクオイルを塗り込む際は、ベルトの上に円を描くように塗りこみます。アルファベットの筆記体のLをずっとベルトの上に書き続けるような感じです。

 そして最後に、ウールの布で乾拭きというように書かれているのですが、これは余分な油分を拭き取るためだと思われますので、ウールの布で無ければならないということはないかと思います。現に、ライベルトには、上記2者は小さくイラストが載せられているのですが、この3番目の工程は載せられていませんので。

 以上、読みにくいものになってしまいましたが、実物装備の保存と皆様がお持ちのレプリカベルトの品質向上に繋がれば幸いです。

 ※ちなみに、国内で売られているレプリカベルトで、最初から革の黒い部分がツルツルのものがありますが、それに関してはどういうものなのか自分としては分かりかねますので、そちらの手入れについては省略させて頂きます。


bis bald, Kameraden !

  

Posted by ハルトマン at 19:43Comments(0)装備品